【徳島編】まだカツ来てません。でも、もう楽しい😃

車お遍路の夜ごはんは、とんかつ専門店「山かつ山城店」へ!

このお店で、まず私の心をつかんだのが……

とんかつではなく、胡麻でした

注文すると、小さなすり鉢に入った胡麻が登場します。

料理が運ばれてくるまでの間、自分でゴリゴリ、ゴリゴリ……。

胡麻は、すった瞬間が最も香り高く、最高の香りを放つのだそうです。

確かに、すり始めると香ばしい香りがふわ〜っと広がってきます。

まだ、とんかつは来ていません。

なのに、もうおいしい(笑)。

ゴリゴリしながら香りを楽しんでいると、
「そろそろ来るかな〜♪」
と、とんかつへの期待までどんどん高まっていきます。

そして料理が運ばれてきたら、今まさにすったばかりの胡麻と一緒にいただく。

なんですか、この贅沢な時間は!

普通なら、ただ料理を待っているだけの数分間。

ところが「胡麻をする」という小さな体験が加わるだけで、その時間がまるごと楽しくなるのです。

胡麻をゴリゴリ。
香りがふわ〜っ。
とんかつへの期待はゴリゴリ上昇。

待ち時間が、ちょっとしたスペシャルエンタメになっている!

この着眼点に、私は妙に感動してしまいました。

料理そのものだけではなく、料理が来るまでの時間まで楽しませてくれる。

こういう工夫、大好きです。

そして、もうひとつ私が「ここ、いいな〜」と思ったのが、席のレイアウトでした。

一般的に二人で食事に行くと、向かい合わせのテーブル席が多いですよね。

でも、このお店にはカウンター席がありました。

しかも、ただのカウンターではありません。

目の前には、ちょっとした庭園。

これが私には、ものすごく居心地がよかったのです。

というのも、私、向かい合わせで長時間座るのが、実はちょっと苦手。

向かい合わせだと、なんとなく相手の顔を見ていないと失礼なような気がしてしまうんですよね。

でも、食事中ず〜っと相手の顔を見ているのも……

私には、なかなかの長時間ミッション。

その点、カウンターならKameちゃんと横並び。

二人で同じ庭を眺めながら、話したり、食べたり、黙ったり。

しゃべりたい時はしゃべる。
食べたい時は食べる。
庭を見たい時は庭を見る。

この距離感、最高!

料理のおいしさはもちろんですが、「どう座って食べるか」で居心地ってこんなに変わるんだなぁと、ここでもちょっと感動しました。

そして、いよいよ主役のとんかつ!

衣はパリッ!
中はジューシー!

そこに、自分ですったばかりの香り高い胡麻。

ゴリゴリしながら高めに高めた期待を、ちゃんと受け止めてくれるおいしさでした。

そして、この日は車お遍路。

だから私も夜から心置きなく、ガッツリとんかつ!

これが歩きお遍路だったら、一日中歩いたあとの夜にカツは、私にはちょっと重いかも。

ところが……

Kameちゃんは違います。

どれだけ長距離を歩いても、カツでも揚げ物でも全然いける人。

一日歩きまくったあとでも、

胃袋だけは何事もなかったかのように通常営業😆

私は、
「今日はいっぱい歩いたから、夜はあっさりしたものがいいな〜」

Kameちゃんは、
「カツ? 全然いけるよ」

……同じ距離を歩いてきたはずなんですけどね〜。

なので歩きお遍路なら、Kameちゃんにとってはいつでも選択肢に入る「とんかつ」ですが、私にとってこの日のとんかつは、車お遍路だからこそ心置きなく楽しめるガッツリ飯!

歩きには歩きの楽しみ方。
車には車の楽しみ方。

食べられるものまで変わってくるのも、お遍路旅のおもしろいところです。

山かつで印象に残ったのは、とんかつのおいしさだけではありませんでした。

小さなすり鉢で胡麻をゴリゴリしながら香りを楽しみ、
庭を眺めながらのんびり待ち、
そして、揚げたてのとんかつをいただく。

普通なら何気なく過ぎてしまう、料理が運ばれてくるまでのほんの数分。

それを「楽しみに待つ時間」に変えてしまう工夫が、とても印象に残りました。

おいしい料理だけじゃない。
待っている時間まで、ごちそうでした!

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