【お遍路マンガ 110話】歩いて仙龍寺へ!なぜか東京人になりました!?

この日のKameちゃんの頭の中は、朝からず〜っと「時間、時間、時間!」。

別格13番 仙龍寺へ行って、別格14番 椿堂へ行って、そのあとには66番 雲辺寺。
しかも移動は、もちろん自分の足!

予定どおりに雲辺寺までたどり着くためには、のんびりしている暇なんてありません。

そんなKameちゃんの後ろを、

「はいはい、行きますよ〜!」

と追いかける私。

ところが仙龍寺までの道のりは、なかなかのもの。
登って、降って、また登って、おっまた降る……。

ようやくたどり着いた先にあったのは、滝の音と深い緑、そして崖に寄り添うように建つ仙龍寺。

これは、ちょっと立ち止まるでしょ。

さっきまで時計とにらめっこしていたKameちゃんも、追いかけるのに必死だった私も、ここでは一瞬、時間のことを忘れてしまいました。

滝の音、木々の緑、そして山の中に溶け込む仙龍寺。
しばし時間を忘れて、32秒の絶景散歩をどうぞ♪

ちょこっと仙龍寺のお話

別格13番・仙龍寺は、愛媛県四国中央市の山深い場所にあるお寺。

寺伝によると、弘法大師が42歳のときにこの山を訪れ、朝夕「きよめの瀧」で心身を清めながら、21日間の護摩修行をしたと伝えられています。御本尊は弘法大師で、「厄除大師」「虫除大師」として信仰されています。

そして、仙龍寺に着いて私がもうひとつ驚いたのが……

お寺の玄関が、高級旅館みたい!

山の中を歩いて歩いて、やっとお寺に着いたと思ったら、

「えっ? ここでチェックインするの?」

と言いたくなるような立派な玄関(笑)

でも、この「旅館っぽさ」には、ちゃんと歴史があるようです。

仙龍寺では、かつてお寺に泊まり込んで祈願する「参籠(さんろう)」が盛んに行われていました。最盛期には一晩に数百人が泊まることもあったと伝えられています。

中へ入ると、さらにびっくり。

靴を脱いで上がると赤い絨毯が敷かれていて、その先を進み、上階にある本堂へお参りします。

やっぱり旅館感ある〜!🤣

私が「高級旅館みたい」と思ったのも、あながち的外れではなかったようです。

そして私は、なぜか東京人になる

そんな仙龍寺の景色と雰囲気に、二人とも少〜し気が緩んだところで、納経所の方から聞かれました。

「どこからいらっしゃったんですか?」

と聞かれました。

さて、ここで問題です。

真面目に答えるか。
それとも、旅先だし……ちょっとだけカッコつけてみるか。

私の口から出た答えは、

「東京です!」

……東京人ではありません🤣

別に東京に住んでいるふりをして、何か得をしようとしたわけでもありません。

ただ一度、言ってみたかったんです。

「東京です!」って。

すると予想外にも、

「なんで東京の人は歩くの好きなんでしょうねぇ」

と話が続いてしまいました。

おおぅ……。
東京代表みたいになってしまった。

もはや引き返せない私を横で見ていたKameちゃん。

「そんな嘘もいいんじゃん?」

うん。ありがとう。
そういうことにしておこう😂

長い距離を歩いて、時間にも追われて、やっとたどり着いた仙龍寺。

滝の音を聞きながら、木々に囲まれた境内で思いっきり空気を吸い込むと、

歩いて来たからこそ、この景色が何倍も特別に見える。

……なんて、ちょっといい話で締めたいところですが、

この日の予定はまだまだ終わっていません。

Kameちゃんの頭の中には、そろそろ再びあの文字が浮かび始めます。

「時間! 次! 歩くよ!」

仙龍寺で束の間の“東京人”を楽しんだ私。

さあ、現実に戻ってー
Kameちゃん、待って〜!🤣

▶︎お遍路マンガ 111話

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